ダブルクロスのススメ

夏以降でサプリが出るようです●ハートレスメモリー電子書籍化決定!●SSSの第4弾ラウンドアバウトが1月下旬発売されました!【更新履歴】●4/18ガード記事にカウンターダメージエフェクトを追記●4/2賢者の石記事にオーバードーズキャラ追加●2/21サイレン記事に雷鳴の申し子を追加●1/20賢者の石記事にキャラ追加●1/17奈落の法則記事にウロボロスを追加●1/1GMのコツと遊ぶコツの記事にTweetを追加●12/7ボスエネミーデータ記事に1ラウンド戦について加筆●12/3アイテムアーカイブのサイレントエラッ

【24.1.17追記】デバフするなら《奈落の法則》@TRPGダブルクロス

セットアップフェイズで、至近範囲に判定クリティカル+1のデバフを与えるオルクスのエフェクト《奈落の法則》を利用するキャラクターの紹介です。

 

●奈落の法則は高性能

 
・オートアクションではないので、《デビルストリング》でキャンセルされません。判定がないので《時の棺》でも止められません。

・効果が"範囲"なので、隠密状態の敵にも効きます。

・相手はリアクションできません。攻撃と定義されていないので、カバーリングもできません(GMによる)。使ったら必ず効果を及ぼします。

・バッドステータスではないので、回復手段がほぼありません。PCならタイタス効果"不利な効果を消す"で解除できます。

・ダイスペナルティー解消エフェクトはいくつかありますが、クリティカルペナルティーを消すエフェクトはありません。

・他のクリティカルペナルティーエフェクトは、"次の判定"や、"この攻撃へのドッジ"にしか効かない事に対し、《奈落の法則》は、ラウンド中のあらゆる判定に影響があります。


●実際の効能

効果の程はといえば、例えばダイス20・クリティカル7の期待値38.2を、29.5まで下げます。おおよそ達成値-10ですね。

ちなみに29.5は、おおよそダイス9・クリティカル7の期待値と近いです。この場合、ダイスペナルティー11個に相当するわけです。

システム上、ダイスが多い敵に程、累進的に大きな効果が上がります。
 (ダイス10・CR7 には ダイス-5相当)
 (ダイス50・CR7 には ダイス-32相当)


ドッジのクリティカルは、殆どの場合11=クリティカル無し…にできるので、実質的に敵をドッジ不能状態に陥れる事ができます。

エネミー専用の固定値ドッジエフェクト《イベイジョン》への影響は、公式からサポートされていませんが、-10くらいのペナルティーを入れてもイイかなとは思います。
⇨クロウリングケイオスp121『不意打ち』のルールで、リアクションクリティカル+1は、達成値−10相当という裁定が示されました。


というわけで、クリティカル値ペナルティー効果は、達成値勝負がシビアな仲間…ドッジ・《氷壁》《守りの弾》等キャンセルエフェクト・サイレン使いetc…がいるときに、絶大な支援効果を生み出します。

パーティー戦略にはまるなら、Dロイス・複製体やウロボロスを使ってでも、習得する価値があると思います。

達成値を落とすので、ダメージダイスを減らす効果もありますが、期待値10でダイス一つ分(-5.5)なので、目立つ程のものではないですね。《隆起する大地》の方が遥かに優秀です。
 
《奈落の法則》は、達成値勝負の仲間がいないときは、あえて使うほどのエフェクトではありませんね。


●奈落の法則の使いにくさ

欠点は、効果範囲が"選択"ではない為、同じエンゲージの仲間にもクリティカルペナルティーが入ってしまう点です。

持続しているエフェクトは、任意のタイミングで切ることができるので、行動を遅らせて敵の攻撃判定にペナルティーを与え、自分達の手番で効果を切ってから攻撃する…みたいな運用をしましょう。

手間が増えるので、射程が至近の仲間がいる場合、了解を取ってからこのエフェクトを持ち込みましょう。

もうひとつの欠点は、セットアップタイミングでの使用となる為、戦闘開始時に敵とエンゲージしてるのでも無い限り、2ラウンド目からの使用となる点です。
ちなみに、同じくセットアップタイミングの移動エフェクト《クイックダッシュ》は、対象が"自身"なので、対象が"範囲"かつ自身に影響が無い《奈落の法則》とはコンボできません。残念。

⇒仲間にノイマンの《ファンアウト》を使ってもらえれば、1ラウンド目から効果を発揮する事が可能です。

ソラリスの《甘い芳香/行動値ペナ/セットアップ/範囲/EA》に、《奈落の法則》をコンボさせ、それを《タブレット》で射程延長します。
タブレット》のリミットエフェクト《多重精製/HR》を使えば、対象をn体指定にできるので非常に便利になります。


NEW●ウロボロスで使うと…

《原初の黄:奈落の法則》を取得すると、《幻想の色彩》により、射程を視界に延長できます
総コンボ侵蝕は8と高めですが、開幕でボスのエンゲージに打ち込めば、かなり効率的な運用となります。



●キャラクター例

移動距離が重要な為、射撃アタッカーと適合性が高いです。

1.【奈落の光/射撃アタッカー】エンジェルハイロゥ×オルクス

【EA適合】

▼能力値 UGNチルドレンB
肉体1 〈回避〉1
感覚7 〈射撃〉2+1
精神2 〈RC〉1
社会2 〈情報:UGN〉1 〈調達〉+4

▼エフェクト
2《小さな塵》1LV 攻4
4《100%:マスヴィジョン》2LV 攻15
1《光芒の疾走》1LV 移動
4《奈落の法則》2LV デバフ
2《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》2LV

▼100%コンボ
侵蝕8/攻撃力26(ショットガン)/ダイス10/クリティカル7/修正2

▼アイテム 常備化12/財産2
ショットガン/7
ウェポンケース/1
コネ:UGN/1
コネ:噂/1
 
1ラウンド目は《光芒の疾走》によるエンゲージ突破移動でボスに隣接。第2ラウンドのセットアップから《奈落の法則》を使用。ボスの全ての判定クリティカルに+1のペナルティーをかぶせ、達成値をボロボロにします。

この時、1ラウンド目はあえて行動を遅らせて行動します。《加速する刻》などの移動でボスにエンゲージを切られないようにするため=2ラウンド目の最初に必ずボスと隣接するためです。

ノイマンの仲間にセットアップ移動の《ファンアウト》を使ってもらえると、1ラウンド目から使えるのでかなり有利です。

このビルドは成長性も優秀です。
《形無き剣》《要の陣形》による複数体攻撃。《ピンポイントレーザー》《光速の剣》による、装甲ガード無視など至れり尽くせりです。
イージーエフェクトも便利で楽しい物が揃っています。


2.【奈落の炎/射撃アタッカー】サラマンダー×オルクス

【コンストラクション】

▼能力値 UGNエージェントB
肉体2 
感覚6 〈射撃〉1+3 〈知覚〉1
精神2 〈RC〉1
社会3 〈調達〉1+2

▼エフェクト
3《奈落の法則》1LV デバフ
3《氷神の悲しみ》1LV +3D HP-3
1《氷の回廊》1LV 移動
4《80%:クロスバースト》3LV 攻16 -2D
2《コンセントレイト:サラマンダー》2LV

▼100%コンボ
侵蝕10/攻撃力23(ショットガン)/ダイス10/クリティカル7/修正3/HP-3

▼アイテム 常備化12/財産2
ショットガン/7
ウェポンケース/1
コネ:UGN/1
コネ:噂/1


マイナーアクションでエンゲージを封鎖する《火の檻》を習得すれば、《奈落の法則》の効果とも相まって、ほとんどの離脱を封じる事が可能となります。


NEW3.【黄色の奈落/RCアタッカー】ウロボロス×サラマンダー

【コンストラクション】
【エフェクトアーカイブ

▼能力値
肉体3
感覚1
精神7 RC4
社会1 調達3

▼エフェクト
+3/4《黄:奈落の法則》1LV 範囲cr-1
4《幻想の色彩》1LV 射程視界化
4《災厄の炎》2LV 攻9
4《100%:プラズマカノン》1LV 攻10
2《コンセントレイト》3LV

デバフと範囲アタッカーをこなす。
フルで動くと侵蝕18。燃費はかなり悪い^^;