ダブルクロスのススメ

夏以降でサプリが出るようです●ハートレスメモリー電子書籍化決定!●SSSの第4弾ラウンドアバウトが1月下旬発売されました!【更新履歴】●4/20クリティカル2記事を大幅改稿●4/18ガード記事にカウンターダメージエフェクトを追記●4/2賢者の石記事にオーバードーズキャラ追加●2/21サイレン記事に雷鳴の申し子を追加●1/20賢者の石記事にキャラ追加●1/17奈落の法則記事にウロボロスを追加●1/1GMのコツと遊ぶコツの記事にTweetを追加●12/7ボスエネミーデータ記事に1ラウンド戦について加筆●12/

【23.1.26加筆】ネタバレ注意!SSSインビジブルファクトリーの私製エラッタ

2023/1/19に店頭に並んだ、ダブルクロス初のスーパーシナリオサポート(SSS)『インビジブルファクトリー(http://fear.co.jp/information/dc3_sss01_info.htm)』で見つけたエラッタをここにまとめます。


●前置き

▼シナリオ自体は良い

先に書いておきますが、シナリオ内容自体はとても良いので、活用するなら価格以上の価値はあります。

特にシナリオ1は、ダブルクロスのエッセンスが詰まった至高の一品とも言えるもので、クランブルデイズ(ルール1掲載)や、ワールドエンドジュブナイル(ルール2掲載)と並び、何度も遊べる名作としてその名を刻む事になると思います。

シナリオ2は、オーソドックスな学園事件モノ。

シナリオ3と4は、アクション映画風にサックリ遊べます。

ミドルフェイズに技能判定を挟んで、成否によって先のルートに変化を出したり、判定だけで戦闘シーンをスピーディーに処理したり(失敗しても被ダメージでクリア)、ロイスの有無で展開やNPCの反応に変化を与えるギミックなど、シナリオ作りに参考になる作り込みも見所です。


エラッタの概要

全体を通して、侵蝕率によるエフェクトLVの上昇が、コンボデータに反映されていません。
もしくは取得エフェクトのLV間違いが至る所にあります。

(取得エフェクト表記に、侵蝕率分のLV上昇を反映させる方向で表記を統一すれば、多少はエラッタを減らせると思いますよFEARさん)

また、エネミーエフェクト《イベイジョン/固定値ドッジ》に、侵蝕率によるダイスボーナス分が、すべからく加算されていません。

一般エフェクトとエネミーエフェクトの区別も相変わらずめちゃくちゃです。


…結果として多岐に渡り細々と指摘する事となりましたが、無修正で運用してもゲーム自体に支障が出るレベルのエラーはありませんでした。


ちなみに、SSS2「ブランニューデイズ」では、反省したのか、エラッタは激減しました。





▼データの読みにくさ

エラッタではありませんが、マイナーアクション効果、《イベイジョン》による回避値、判定修正値などの戦闘データがバラバラの箇所に記述されており、読み取りにくいです。
一括で把握できるような書式に改めてほしいものです。

また、既存エネミーデータを他の本から引用する場面も何箇所かありますが、運用の為にはデータを読み取ってから使える形に書き下す必要があるもので、最新形式(クロウリングケイオスのMエネミー形式)を早く一般化してほしいものです。
個人的には、2023年リリースのアナウンスがあった、次の基本ステージサプリメントに期待しています。

▼修正される可能性は低い

ちなみにSSSが増刷される事は無いらしいので、物理本でエラッタが適用されたものを入手する事はできなさそうです。

電子版が後日発売されるようですが、増刷(改版)が無いので、エラッタが適用される可能性は低そうです。

公式サイトでエラッタが発表されるかはわかりませんが、エラッタまみれのムーンレスナイトが十年以上放置されているので、望みは薄いと思います。




DUBBLE + CROS
それは裏切りを意味する言葉


 


●表紙左上

DUBBLE→正しくはDOUBLE


●P7 シーン8

クラシャー→正しくはクラッシャー


●P12 インビジブルファクトリーの敵データ

コンボデータを見る限り、エフェクトLVは侵蝕率による増加を反映していないようだ。この事を冒頭に明記。

▼取得エフェクト

《雷の加護》2→正しくは1


▼迅速“支持”

おそらく迅速“指示”


▼弾丸舞踏

感覚8
侵蝕ボーナス4
雷の加護2
なので、ダイスは18ではなく14

辻褄を合わせるならノイマンの《コンバットシステム》2LVを持たせると良い。



※解析すると分かるが、既存データに無い謎のハンドガンを使っている。
マスターエージェントのエンブレム「最強の一振り/UG」を小型拳銃に使うと、このデータが再現できる。
木島君は「マスター小型拳銃」の称号を持つ漢なのかもしれない。

→「攻撃力」は
謎のハンドガン×2 8×2
オウガバトル 5
合計21
で辻褄が合う。

→「命中修正」は
謎のハンドガン×2 -1を2つ
マルチウェポン −0
アタックプログラム +6
合計4
で辻褄が合う。



▼“ステルスファクトリー”ステータス

>シンドローム
誤:ブラックドッグ/ノイマン/ソラリス
正:オルクス/ソラリス

>【行動値】4→正しくは7
計算ミス

>【HP】22→正しくは25
計算ミス

>《コンセントレイト:ソラリス》2LVが抜けている。


▼バーサークモード

>ダイス9→正しくは6
精神3+侵蝕ボーナス3なので。
精神は6にしても良いだろう。
《戦術》の支援ダイスが加算されている可能性もある。

>効果ダイス+3個→正しくは+4個
狂戦士2LVの効果なので。


▼戦闘配置

ムーンドッグの→ムーンドッグ3体の


★おまけ:ムーンドッグの簡易データ

※クロウリングケイオス以前のエネミーデータは、書き下ししないと使い物にならない。

ルール2のp263掲載
ファルスハーツの戦闘部隊(トループ)
意外としぶとく攻撃力も侮れない敵だ。

近接攻撃力設定が無いので万一の時は小型拳銃(攻撃力3)を使っているとして処理すると良いだろう。

◆ステータス
行動値18 戦闘移動23m 全力移動46m
HP45  回避期待値21  装甲値5

アサルトライフル
判定 12dx@10+4  (期待値18)
ダメージ期待値 2D+9  (平均値20)
射程100m
装甲無視
至近不可


●P16 シンドローム

表記がソラリス/ソラリスになっている。


●P24 フラワーガーデンの敵データ

コンボデータを見る限り、取得エフェクトには侵蝕率によるLVアップ分が含まれているようだ。この事を冒頭に明記。

それと、なぜか他のシナリオの敵データ欄と異なり、ボスの呼称がコードネーム(ネームレスモンスター)ではなく、キャラクター名(椎名レイン)になっている。


▼取得エフェクト

>1LV表記エフェクトは全て2LV表記に改める。

>《ポイスンフォッグ》5→正しくは6
リミットエフェクトを取得しているのでこうなる。



▼“ネームレスモンスター”

《生命増強》は一般エフェクトではなくエネミーエフェクト


▼魅惑の毒

>ダイス16→正しくは12
特にダイスが増える効果は持っていない。
16にするなら《錯覚の香り》3LVを持たせよう。

>射程:視界→正しくは至近
タブレット》忘れかと思ったが、基本ルール版のエネミーデータでは至近だったのです。

>シーンに5回まで→正しくはシナリオ中6回まで。


▼回避

イベイジョン12→正しくは20
侵蝕率ダイスボーナスが計算に入っていない。


▼実験体生徒

>HP40→正しくは33
一般エフェクトの《ハイパータフネス》2LVを設定すれば39にできる。

>《コンセントレイト:キュマイラ》のLVが書いていない。コンボデータを見て2LVが妥当。


▼回避

達成値10→正しくは16
(肉体5+侵蝕ボーナス3)×2


▼戦闘プラン

>《アクア“ヴィ”ターエ》とは?


>実験体生徒とボスのエンゲージ設定が分からない表記になっている。
脅威度を上げたいなら、それぞれ別エンゲージに分けると良い。





●P34 シャドウリベリオンの敵データ

コンボデータを見る限り、取得エフェクトには侵蝕率によるLVアップが加算されているようだ。この事を冒頭に明記する。

▼“ファナティック”のデータ

>エネミーエフェクトを除く、全ての1LVエフェクトを3LV表記に改める。

>HP180→正しくは136
《生命増強》を4LVにし+30
《ライトカスタム》1LVを設定+5
《ハイパータフネス》3LVを設定+9
これで辻褄が合う。

なぜ《ライトカスタム》なのかは下記の理由による。


▼デッドリービート

《ライトカスタム》が無い為、本来なら《オーバースロット》からダイスペナルティ3が発生するが、計算に入っていない。

…《オーバースロット》と同様の効果は《雷光撃》や《さらなる波》でも得られる。
なんでわざわざこんな非効率なデータを組んだかは不明。しかもそれでビルドミスしてるし。


デッドロックブラストハウル

判定修正値が書かれていないが、合計で+14となる。


▼シャドウリベリオン

コンボデータを見るかぎり、取得エフェクトには、侵蝕率によるLVアップ分が加算されているようだ。

>HP43→正しくは33
計算ミス

>全ての1LV取得エフェクトのLV表記を2に改める。


▼リベレイタースラッシュ

移動距離が書かれていない。
24メートルとなる。


▼戦闘プラン

《イベイジョン》達成値14→正しくは20。
侵蝕率によるダイスボーナスが計算されていない。



●P44 ダイナソーハザードの敵データ

コンボデータを見る限り、取得エフェクト表記には侵蝕率によるLVアップ分が含まれているようだ。この事を冒頭に明記。

▼取得エフェクト

>一般エフェクトの項目。
《コンセントレイト》以外はエネミーエフェクトである。

>《加速する時》はあるものの、引き撃ちと硬直のコンボでほとんど封殺されるおそれがあるデータだ。取得エフェクトに《状態復元》を入れても良いだろう。


▼ブラック スラム デトネーション

「1シナリオ4回まで使用できる」
の前に
「《原初の白:MAXボルテージ》は」を追記。
後ろに
「使用回数が切れた場合、コンボデータの攻撃力を−10、ダイスに+1の修正を加える。」
を追記。


▼ユタラプトル

コンボデータを見る限り、取得エフェクト表記には侵蝕率によるLVアップ分が含まれているようだ。

>全ての1LVエフェクトの表記を2LVに書き換える。

>行動値16→正しくは13
計算ミス
《先手必勝》のLVを上げても良い。


▼俊敏な飛びかかり

クリティカル値9→正しくは8
侵蝕率100%の《コンセントレイト》なので。

クリティカル値9にこだわるなら、《コンセントレイト》を、一般エフェクト《フィジカルエンハンス》3に差し替えると良い。


▼戦闘プラン

《イベイジョン》の達成値14→正しくは20



●p46 シナリオ1敵データ

コンボデータを見る限り、取得エフェクトには侵蝕率分のLVアップが加算されているようだ。この事を冒頭に明記する。

▼取得エフェクト

>《オウガバトル》2LV 《雷の加護》1LV
記載漏れ。これらのマイナーアクションエフェクトが無いのに、使ってあるかのようなコンボデータとなっている。

>《マルチウェポン》1→正しくは2

>《生命増強》はエネミーエフェクト。



●P46 シナリオ2敵データ

コンボデータを見る限り、取得エフェクトには侵蝕率分のLVアップが加算されているようだ。この事を冒頭に明記する。

▼取得エフェクト

>《蝕む声》《生命増強》はエネミーエフェクトである。

>《アクアウィターエ》の “《” が抜けている。

>《蝕む声》のLV表記を2にする。


▼魅惑の毒

シーン5回まで→正しくはシナリオ6回まで。


★おまけ:ジャーム・クラッシャーの簡易データ

ボスの取り巻き。近接攻撃要員。
遠隔攻撃力が無いので、強制移動と硬直で封殺できる。
そこそこしぶとい上に、タイタス復活後のHPを確実に刈る攻撃力を持つので討ち漏らすと危険。

◆ステータス
行動値6 戦闘移動11 全力移動22
HP36  回避値(23)  装甲値0

◆《破壊の爪》
判定 10D@10+3 (17)
ダメージ 2D+14 (25)
至近



●P47 シナリオ3敵データ

コンボデータを見る限り、取得エフェクトには侵蝕率分のLVアップが加算されているようだ。この事を冒頭に明記する。

▼データ

HP180→正しくは126
《生命増強》を+2LVにすれば186となる。

▼取得エフェクト

エネミーエフェクト以外の1LV表記のエフェクトは全て3LV表記に改める。

デッドロックブラストハウル

達成値は合計+14となる


▼シャドウリベリオン

コンボデータを見る限り、取得エフェクトには侵蝕率分のLVアップが加算されているようだ。

>HP43→正しくは33
計算ミス

>《コンセントレイト:ハヌマーン》はエネミーエフェクトではなく一般エフェクトである。

>《一閃》と《イベイジョン》のLV表記を2に改める。


▼戦闘プラン

《イベイジョン》達成値は14となる→正しくは20。



●P48 シナリオ4敵データ

コンボデータを見る限り、取得エフェクトには侵蝕率分のLVアップが加算されているようだ。

▼ウロボレックス

《生命増強》《加速する刻》《加速する刻Ⅱ》は一般エフェクトではなくエネミーエフェクトである。


▼ユタラプトル

>行動値16→正しくは13
《先手必勝》を3LVにしても良いだろう。

>《コンセントレイト:ハヌマーン》はエネミーエフェクトではなく一般エフェクトである。

>全ての1LVエフェクトを2LVに改める。


▼俊敏な飛びかかり

クリティカル値9→正しくは8
クリティカル値9にこだわるなら《コンセントレイト》を、一般エフェクト《フィジカルエンハンス》3に差し替えると良い。


▼戦闘プラン

p44の元記事から手抜きコピペしたものになっており、レギュレーション外のウロボロスエフェクトの使用が残されたままになっている。




以上