炎や氷、温度を操るシンドロームです。
全体的に何かと使いにくい一長一短なデザインがなされており、一部の強力なRCエフェクトをつまんで使われがちな、不遇シンドロームです。
◆サラマンダーの概要
RC、ガードに適性が高いです。
肉体が高いので、一見白兵に向いていそうですが、エンゲージ突破移動エフェクト・範囲攻撃エフェクト・装甲/ガード突破エフェクトを揃えられないうえに、判定ダイスが減る・HPコストが必要などクセの強いエフェクトが多い為、実のところ白兵に使いやすいシンドロームではありません。
応用性が低い上に、使いやすい高攻撃力エフェクトも無いので、白兵クロスブリードの相手としての魅力もありません。
RCは《プラズマカノン》という強いエフェクトがあるのですが、肝心の精神が低い為にダイスを増やす工夫がどうしても必要になるので、素直に使いやすいわけではありません。
威力の高いガードエフェクトやダメージ軽減エフェクトはあるのですが、そもそも無くても困らない要素である上に、隣接していない遠くの仲間をカバーリングする為のエフェクトがありません。
ガードエフェクトを重圧で封じられないようにする為の、オートアクションバステ解除エフェクトもありません。
イージーエフェクトもイマイチ使い所がないものばかりです。
とにかく何かと不遇なシンドロームです…
ダイス減少・HPコスト・移動不可など、使用にクセがあるエフェクトの欠点をカバーしつつ火力を維持できる、クロスブリードでの活用がオススメです。
ちなみに、エフェクト名に氷や炎など入っていますが、必ずしもセッション内の演出を炎や氷にしなくてはならないという事ではありません(ルール1-p158)。
サラマンダーシンドロームの範疇を越えず、数値的効果も変わらないのが前提となりますが、例えば《炎の刃》を使うときの演出が氷でもよいです。《氷の回廊》で移動するとき、演出用に炎を使っても良いです。
◆オススメエフェクト
《100%:プラズマカノン》
使用回数制限の無い、最強RC攻撃エフェクトの1つです。
ただ、サラマンダーはRCを使いこなす為の[精神]が低いので、そこを補う工夫が必要になります。
バロールやエンジェルハイロゥやオルクスとのクロスブリードがオススメです。
また、対象が単体なので、バロール《因果歪曲》、オルクス《要の陣形》など、対象を上書き拡大するエフェクトを組合せないと、複数体を攻撃できない点にも注意です。
《80%:クロスバースト》
攻撃力をそこそこ高めてくれますが、ただでさえ少ない判定ダイスが減るのが難点です。
〈白兵〉で使うならダイスを増やす《炎神の怒り》をコンボの起点にするか、ダイス支援ができる仲間がいると安心して使えます。
《80%:終末の炎》
HPを代償にするものの、低侵蝕コストで攻撃力を大きく高めてくれます。
クライマックス戦闘のタイタス復活前提で使えば、HP消費も気になりません。
マイナーアクションのエフェクトなので、白兵キャラで十全に活かしたい場合は移動エフェクトや射程を伸ばす工夫が必要になります。
《灼熱の砦》
侵蝕率制限なしで、効率良く攻撃力を高めます。移動出来ないので、白兵で使う場合は射程を伸ばす工夫が必要になります。
《焦熱の弾丸》使う時には攻撃力強化の為になるべく欲しいエフェクトです。
レアケースですが、サラマンダーの射撃キャラ強化にも有効です。
《氷盾》
係数5。固定値は正義。最強のガードエフェクトです。
とは言え、ガード自体の需要が少ないので使うことは殆どありません…
《氷雪の守護》
効率の良いダメージ軽減エフェクトです。
ガチガチに鍛えないと焼け石に水ですが…
《閃熱の防壁》
ピュア専用。仲間のダメージを大きく軽減します。ほとんど遠隔ガードと同様に使えますが、重圧(オートアクションエフェクト使用不可)対策をしておかないと腐る可能性があります。
《結合粉砕》
ピュア専用。ダイスを増やす上に装甲無視まで付いてきます。
強いのですが、侵蝕率コストが4と高く、このエフェクトを軸にキャラクターを作ってしまうと、どうしても侵蝕率が嵩みやすくなる(ジャーム化に近くなる)のが大きな欠点です。
《120%:極大消滅波》
120%エフェクトの代名詞ですね。範囲にリアクション・ガード不可の8Dダメージとかを撃ち込みます。
手番を費やさないイニシアチブのオートアクションで使える点が超超優秀です(自分のターンを終えていても関係なく使えます)。
残ロイス4の三倍バックトラック覚悟で使うチャンスがありますが、よほど意識して調整しないと難しいです。
《炎神の怒り》
HP3点のコストがかかりますが、肉体能力値で使えるダイス増加エフェクトです。
白兵攻撃の他、運転攻撃やドッジにも使える応用範囲の広さが魅力です。
《凍結保存》イージー
殺したくないジャームを封印するのに使える。
死んだりバックトラックに失敗した仲間を凍結保存したり、瀕死の人の症状進行を止めたりと、シリアスな場面でモノを言う。
バックトラックの直前に使ってジャーム化を防ぐという裏技もあります。→後で《スティルネス》等で侵蝕を下げられる人を呼ぶ。
◆オススメのブリード
・エグザイルとのクロス
白兵アタッカーなら、装甲無視が出来ないのがネックになりますが、《伸縮腕》と《100%ジャイアントグロウス》で射程と範囲と威力を一気にカバーできるので、移動すると使いにくいサラマンダーエフェクトと非常に相性が良いです。
《蒼き悪魔》《自動触手》によるガードカウンタービルドも可能です。
・バロールとのクロス
プラズマカノンを範囲攻撃にできます。RCアタッカーとして定番です。
バステ回復の《セットバック》、ターゲット操作の《孤独の魔眼》、判定キャンセルの《時の棺》、ガードUPの《グラビティガード》等々を活かしたガードキャラとしても強いです。
・オルクスとのクロス
《プラズマカノン》を《要の陣形》で三体攻撃にできます。攻撃力は他に譲るかも知れませんが、射程視界の三体攻撃による戦術的恩恵は計り知れないものがあります。オススメです。
・ウロボロスとのクロス
精神の高いウロボロスでRCアタッカー。
定番とも言える構成です。
【白兵/範囲アタッカー】サラマンダー×エグザイル
【EA適合】
▼能力値
肉体8 〈白兵〉1+2
感覚1
精神1
社会2 〈調達〉1+3
▼エフェクト
2《炎の刃》1LV 攻4
3《灼熱の砦》3LV 攻12 動かない
2《80%:終末の炎》1LV 攻10 HP-10
5《100%:ジャイアントグロウス》1LV 攻2D 範囲
2《コンセントレイト:サラマンダー》2LV
▼100%コンボ
侵蝕14/攻撃力32(ワイヤーウイップ)+2D/ダイス11/クリティカル7/修正1/範囲選択
▼アイテム 常備化12/財産2
ワイヤーウイップ/8 攻6
ウェポンケース/1
コネ:UGN/1
攻撃力が上がるエフェクトしか取得していない潔さです。ミドルから攻撃力17をキープできます。…敵が10m以内なら!
マイナーアクションで戦闘移動をすると使えない《灼熱の砦》と《終末の炎》を、ワイヤーウイップの射程に頼って使います。コンストラクションではトップクラスの攻撃力に範囲攻撃もできるので、かなり優秀なアタッカーです。
《ジャイアントグロウス》を、複数体攻撃《異形の祭典》に差し替えても強いです。
成長で、射程視界《伸縮腕》を取得すれば怖いものナシです。
【RC/範囲アタッカー】サラマンダー×バロール
【EA適合】
▼能力値 精神のワークス
肉体2
感覚1
精神7 〈RC〉1+2
社会2 〈調達〉1+3
▼エフェクト
1《黒の鉄槌》1LV 攻6 至近不可
3《因果歪曲》1LV 範囲
4《100%:プラズマカノン》2LV 攻15
1《斥力跳躍》1LV 移動
2《コンセントレイト・バロール》3LV
▼100%コンボ
侵蝕10/攻撃力21/ダイス10/修正4/クリティカル7/範囲選択
灼熱の重力弾で敵を殲滅します。標準的な性能のRCアタッカーです。
《時の棺》や《クロスバースト》など強力なエフェクトが目白押しなので、伸び代も大きいです。
エフェクトアーカイブに適合させる場合、《斥力跳躍》の移動距離が変更になります。
イージーエフェクトを取得するなら《ディメンジョンゲート》や《ポケットディメンジョン》が便利です。
【RC/プラズマカノン3体攻撃】サラマンダー×オルクス
【EA適合】
▼能力値
肉体2
感覚1
精神6 〈RC〉1+3
社会3 〈調達〉1+2
▼エフェクト
1《棘の縛め》1LV 攻2 硬直
3《要の陣形》1LV 3体攻撃
4《100%:プラズマカノン》2LV 攻15
3《アニマルテイマー》1LV +3D
2《コンセントレイト:オルクス》3LV
▼100%コンボ
侵蝕13/攻撃力17/ダイス12/クリティカル7/修正4/三体攻撃/硬直
最初はミドルフェイズの攻撃力の低さがネックになるので、攻撃力の上がるDロイスで補いたい所です。
クライマックス戦では、バラバラに位置する複数の敵を射程視界で一気に攻撃可能。
かなりの活躍が期待できます。
◆サプリメントのサラマンダーをピックアップ
●上級ルール
《コキュートス》
Dロイス【変異種】のエフェクト。
係数3でシーン攻撃が可能。
ダイス-3(LMで-2に軽減)で3回しか使えないが、《サイレンの魔女》と違って《コンセントレイト》とコンボできるので、工夫して使おう。
エンジェルハイロゥ《光の手/感覚でRC》《マスヴィジョン/攻係数5》と併用するのがオススメ。
●エフェクトアーカイブ
《氷の塔》
攻撃力係数3の範囲選択RC攻撃。
侵蝕コストは4になりましたが、シーン1回では無くなりました!遠隔範囲攻撃としては最高ランクのエフェクトです。
ただし、《プラズマカノン》を範囲化して使えない為、人気は《災厄の炎》に劣ります。
アイテムアーカイブ環境なら、《プラズマカノン》に頼らなくても攻撃力が増やせるので、株が上りました。
《災厄の炎》
攻撃力係数3の範囲選択RC攻撃。
射程至近ですが単品で使えてそこそこの攻撃力があるので、非常に使い勝手か良いです。このエフェクトがあってやっとサラマンダーが始まると言っても過言ではありません。
対象が変更されないので、組み合わせた《プラズマカノン》を範囲化して使えます。
【RC/災厄の炎使い】サラマンダー@実験体
【リンケージマインド】
【エフェクトアーカイブ】
【フルスクラッチ】
4192 RC4 調達3
【能30】【技10】
,▼エフェクト
4《災厄の炎》5LV 攻18 至近 範囲選択
4《100%プラズマカノン》4LV 攻25
2《コンセントレイト:サラマンダー》3LV
【90】
12dx@7+4 攻43 侵蝕10
ダメージ期待値65.7
シンプルな構成
《紅蓮の衣》
ガードした相手へ追加攻撃力係数5。
白兵とRCで使える。
RCとしては希少なガード対策エフェクトなので覚えておこう。
《先陣の火》
行動値を係数5でアップします。
シーン1回ですが充分便利です。
《フレイムタン》
白兵攻撃を射程視界にする基点エフェクト。
攻撃力が少し落ちるが使いやすい。
《地獄の氷炎》
《氷炎の剣》のリミットエフェクト。
武器の攻撃力かガードを係数3で増やしてくれる。
ミドルフェイズから高い攻撃力を確保できる。
ブラックドッグ《ポルターガイスト》や、オルクス《オーバーロード》などの、武器攻撃力を×1倍上乗せしてくれるエフェクトとシナジーがあるが、より強力なエグザイルの《死招きの爪BC/係数5》があるせいで、《地獄の氷炎》は全く人気がありません。
《氷炎乱舞》
《氷の塔》《災厄の炎》のリミットエフェクト。
係数3で攻撃力を強化。
ミドルフェイズから高い攻撃力を確保できる。
●ヒューマンリレーション
《氷の茨》
サラマンダーエフェクト最強の一角。
エンゲージから出た相手のHPを、ピュア最大8D失わせるというかなり凶悪な効果。
メジャー攻撃に追加の多段ダメージになるので、敵の復活エフェクトを狩る事もできる。
敵に隣接した攻撃に、強制移動エフェクト…キュマイラ《吹き飛ばし》や、ソラリスの《恐怖の一言》…を組み合わせて使い、効果を引き出します。
ソラリス×サラマンダー@実験体
— 🐰うさほまれ@ダブルクロス (@usahomare) 2024年7月6日
2128 交渉4 調達2
【能0】【技10】
絶対の恐怖1 攻2 装甲無視
恐怖の一言1 強制移動
ポイズンフォッグ2 範囲選択
氷の荊HR3+5 HP9D失う
コンセ2
【95】
25/ジェニュインアクシズIA
クリスタルシールド ガ12
11dx@7+3 攻2&9D 侵蝕10
ダメージ期待値72.4
《アマテラス》
《炎の刃》のリミットエフェクト。
係数4で攻撃力を強化する。
●レネゲイドウォー
《氷河の腕甲》
シーン中ガードを係数3で強化。
高経験点ガードキャラのお供に。
●バッドシティ
《トーチライト》
《先陣の火/行動値ブースト》のリミットエフェクト。
レベル回まで使用回数を回復できる。早いぞ。
《煉獄魔神》
《炎神の怒り》《氷神の悲しみ》のリミットエフェクト。
係数3で攻撃力強化。さらにHP消費0に。
サラマンダーは全体的に基点エフェクトが手厚く強化されている。
●アイテムアーカイブ
白兵武器にテコ入れがあります。
《氷炎の剣》
攻撃力 LV+6 → LV×2+8
大幅強化
《フレイムリング》
攻撃力 LV+6 → LV×2+4
大幅強化
《白熱》
攻撃力 LV+5 → LV×3+4
大幅強化
「アイススライダー」
《氷の回路》を使うと攻撃力10/+2Dになる低コスト武器。
ダイスボーナスのおかげで《80%クロスバースト》が使いやすくなる。
「ブレイズアックス」
《炎神の怒り》で使うと攻撃力15/+2Dになる。
侵蝕コスト無し。取得コスト相応の効果。
やはり《80%クロスバースト》が使いやすくなるのが嬉しい。
「極光剣」
攻撃力35/装甲無視。
ただしコスト100。
高経験点卓じゃないと導入は難しいが、燃費良く使える。