判定のダイスを減らす…ダイスペナルティー効果で、敵をどんだけ押さえ込めるか考えてみました。
結論から言って一番の使い方所は、GMするときにPCに対して使う。です。
PCが頑張って使っても、費用対効果に劣る上に無効化されやすくて頼りにできません。
●ダイスペナルティーはボスに効きにくい
《放心》ならともかく、ダイスペナルティーはバッドステータスではないので、ボスでも《異常耐性》などで無効化できません。
しかしダイスペナルティーには、専用の無効化エフェクト(ノイマンの《カリキュレーション》等)が存在するので、結局ボスをダイスペナルティーで完封するのは不可能です。
⇒しかも上級ルール環境なら、Eロイス《あり得ざる存在》を使ってシンドローム関係無く持たせる事も可能です。
※ダイスペナルティー無効化エフェクトを、エグザイルの《デビルストリング》で妨害するという手もあるにはあります。
※PCならタイタス効果"不利な効果を消す"でダイスペナルティー解除が可能です。
●ダイスペナルティーの効力
ダイス20(クリティカル7)をダイス10に減らした場合、期待値は38.9⇒30.2になります。
この程度では普通のキャラでは結局ドッジが困難ですし、ダメージ期待値もダイス1つ分(5.5)落とせるかどうかです。
例えボスがダイスペナルティー無効化エフェクトを使って来なかったとしても、ボス相手にはあまり意味がないということです。
たとえダイスペナルティーエフェクトをパーティーレベルで協力してガン積みしても、無効化エフェクト1つでパーです。
やるにしても完封は絶対狙わずに、GMが"それくらいなら受けてやろう"と思えるラインを狙うのが賢いです。
私がGMなら…攻撃判定ダイス残り5Dまでなら受けるかなあ。毎度4D以下まで減らされるのなら《異形への変貌》等の対策エフェクトで10Dは振れるバランスに持って行くと思います。
ディスってばかりですが、仲間に達成値勝負をするドッジキャラやキャンセルエフェクト使いがいる場合だけは、良い援護効果が期待できます。
●雑魚を封殺しよう
というわけで実質の所ダイスペナルティーは、ミドル戦闘で役立てたり、ボスの取り巻きを妨害するのが主眼となります。
ダイスゼロで判定不能。そこに届かなくても達成値を下げて、回避や小ダメージ化を狙います。
公式データ的に言えば《コンセントレイト》を持たない雑魚エネミーなら、ダイスペナルティー10もあれば、ほぼ判定不能にできます。ここら辺が狙いどころと言えるでしょう。
ちなみに、オルクスの《奈落の法則》をセットアップで使って、クリティカル+1のペナルティーをばらまいたり、《隆起する大地》でダメージ減少をしたり、《サイレンの魔女》や《要の陣形》アタックで吹き飛ばしたりした方が、結局手っ取り早いのは秘密です。
●実用的なエフェクトをチョイス
ドッジを妨害する必要はほぼないので、敵の攻撃判定を鈍らせる事を主眼に考えます。というわけで…
・シーン中持続
・セットアップから有効
・オートアクションで妨害
…等の性能を持つエフェクトからチョイスする事とします。
バッドステータスの"放心"を与えるものを含む、「メジャーアクション使用でシーン持続しないエフェクト」は、先手を取って使わないと役に立たない…汎用性が低い・行動加速にリソースを割かれる…ので除外します。
ダイスペナルティーは、そうまでして使う程の効果ではないという判断です。
バロールの《80%魔神の心臓》が涙目です。
★オルクス《ジャミング》
オート・効果4D
★オルクス《絶望の領域》
ピュア・セットアップ・シーン選択・ラウンド持続・効果3D(EAでは8、極めれば12、Dロイス超血統なら16!)
一回しかつかえないけどSロイスで復活させればオーケー。
EA版じゃないと、パワー不足です。
★オルクス《奈落の法則》
クリティカルペナルティー1の効果です。ダイスペナルティーエフェクトではないですが、実質ダイスペナルティー10相当の威力です。
セットアップに至近範囲・自分以外に効果を及ぼします。
実質2ラウンド目から使える事になります。
★エンジェルハイロゥ《80%フラッシュゲイズ》
オート・効果8D
オートタイミングでは、これが最強です。
★キュマイラ《魔獣の咆哮》
オート・効果4D
★一般《カームダウン》
セットアップ・シーン無差別・ラウンド持続・効果8D・使用回数制限無し
無差別ですが、任意のタイミングで切る(ルルブ1P325)事ができるので、使い方次第です。たとえば、自分のメインプロセスやリアクションのタイミングで切る。とか。
大概のボスはPC達より行動値が高いので、この運用であまり問題無いはずです。
とはいえ、利用には仲間の了解をとっておきましょう。
▼参考・サプリメント掲載
【上級】古代種《ルーラー》
セットアップ・シーン選択・効果6D
●ダイスペナルティーエフェクトの運用
ドッジやキャンセルエフェクト使いを生かす為のパーティー戦略として採用します。
1・シーンや多数にペナルティーをばらまく係
2・ここぞというときオートアクションのエフェクトを打ち込む係
3・ドッジやキャンセルエフェクト使い
一人でやると侵蝕負担が重くなるし、ペナルティーだけのキャラクターでは汎用性に問題が出ます。なるべく分業した方が良いです。
とりあえず、ダイスペナルティーエフェクト2つ合わせて、ペナルティー10ちょい、達成値で-10辺りを狙います。
◆キャラクター例
1.【射撃/フラッシュゲイズ】エンジェルハイロゥ×モルフェウス
【コンストラクション】
▼能力値
肉体1
感覚8 〈射撃〉1+3
精神1
社会2 〈調達〉1+2
▼エフェクト
2《小さな塵》1LV 4
4《100%マスヴィジョン》1LV 10
3《ペネトレイト》1LV
3《フラッシュゲイズ》3LV ダイペナ8
▼100%コンボ
侵蝕11/攻撃力19(大型拳銃)/ダイス10/装甲無視
単体アタッカー兼《フラッシュゲイズ》の援護キャラです。
2.【白兵/カームダウン】キュマイラ×ハヌマーン
【コンストラクション】
▼能力値
肉体8 〈白兵〉1+3
感覚1
精神1
社会2 〈調達〉1+2
▼エフェクト
2《獣の力》1LV 4
4《フルパワーアタック》1LV 10
3《竜鱗》1LV 装甲20
3《カームダウン》3LV ダイペナ8
▼100%コンボ
侵蝕4(準備4)/攻撃力20(ワイヤーウィップ)
単体アタッカーをしながら、セットアップにシーン無差別ダイスペナルティーの《カームダウン》を使うキャラクターです。シーンにバラ蒔くならこのエフェクトが手っ取り早いです。
ダイスが減ってヘロヘロになった雑魚の攻撃は《竜鱗》で凌ぎます。
オルクスとのクロスにして、《奈落の法則》を使えればさらにエグイのですが、《カームダウン》はコンボ出来ないので不可能です。残念。
ダイスペナルティー効果は、任意のタイミングで切れるので、《フルパワーアタック》で満を待して、自分の番が来たら《カームダウン》を切って敵に襲いかかります。
この作戦に敵が対応して[待機]してきても、それで先手が取れればオーケーとしましょう。←待機相手でもフルパワーアタックの行動値0が早い処理になります。
3.【交渉/抗いがたき言葉】ソラリス×ブラックドッグ@実験体
【フルスクラッチ】【上級ルール】
▼能力値
肉体2
感覚1
精神2
社会5(+3実験体) 〈調達〉1+3
【能力10】【技能6】
▼エフェクト
3《絶対の恐怖》1LV 攻2 装甲無視
2《抗いがたき言葉》4LV -5D
2《ポイズンフォッグ》1LV 至近範囲
4《100%ポルターガイスト》1LV 攻+武器
1《加速装置》1LV 最大行動値12
2《コンセントレイト・ソラリス》2LV
【エフェクト110】
《ez竹馬の友》《ezタッピング&オンエア》
【イージーエフェクト4】
▼100%コンボ
侵蝕11(準備4)/攻撃力22(ポルターガイスト)/ダイス11/装甲無視/至近範囲選択/ダイスペナルティー5/
基本るるぶのコンストラクションでは、十全な機能性を発揮できないので、今回は例外的にDロイスを利用しています。【実験体】で能力値をかさ上げしているので、経験点でいうと160点のビルド相当になっています。
常備化ポイント24点全てを、攻撃力20のアンチマテリアルライフルの調達に回します。これを《ポルターガイスト》で使います。
あと15経験点あれば《加速装置》や《抗いがたき言葉》を最大LVにして、ポテンシャルを発揮できます。
《ポイズンフォッグ》の射撃を視界にする《タブレット》も、早めに習得したいところです。
リンケージマインドを導入すると、【実験体】の性能向上により、さらに経験点に10の余裕がでます。
また、固定ロイス"黒"の昇華で達成値-20という効果を、Sロイスも含めれば三回使えるようになります。
エフェクトアーカイブを導入すると、《加速装置》の燃費は悪くなりますが、《ポイズンフォッグ》をシーン化する《アウトブレイク》や、《絶対の恐怖》に30ダメージを上乗せできる《神の御言葉》なんかがあり、かなりのパワーアップが可能になります。
…^^;
NEW4.【RC/灰色の庭で行動値デバフ】バロールピュア
【フルスクラッチ】【EA適合】
▼能力値
肉体1
感覚2 行動値8
精神4 〈RC〉1+3
社会2 〈調達〉1+2 〈情報:UGN〉1+1
【能力値0】【技能11】
▼エフェクト
2《灰色の庭》5LV 行動値-18
2《コズミックインフレーション》2LV 範囲化
2《コンセントレイト:バロール》2LV
4《100%:魔神の心臓》3LV -12D
10《100%:時の棺》1LV キャンセル
【エフェクト115】
《ディメンジョンゲート》
《偏差把握》
【イージーエフェクト4】
▼100%コンボ 灰色の庭
侵蝕4/行動値-18/範囲選択/セットアップ
▼100%コンボ 魔神の心臓
侵蝕6/ダイス7/クリティカル7/修正4/ダイス-12
セットアップの《灰色の庭》で敵の行動値を引きずり落とします。
ミドル戦闘で15も下げれば、ほとんどの場合PCチーム全体で敵の先手を取れます。やられる前に殺れ。つおい。
ボス相手には《灰色の庭》で行動値を落とした上で、強ダイスペナルティエフェクト《魔神の心臓》をブチ込みます。
初撃の《加速する刻》には間に合わないかもしれませんが、鍛えれば-18Dまで行くえげつない威力です。
ダイスを完封するでもなく《加速する刻》一撃は通してあげる…これくらいの手心があれば、GMも躍起になってデバフ対抗してくることも少ないと思われます。
Dロイスを付けるなら【起源種】で、さらにエフェクトの威力を上げるのが強そうですが、【触媒】で仲間の行動を増やしてGMの意表を突きに行く(戦闘展開を読みにくくする)のも、このビルドの嫌らしさを際立たせてくれます。
参考5.【射撃/守りの弾キャンセラー】ノイマン×オルクス
【コンストラクション】【EA適合】
能力値1443
4《勝利の女神》2LV 達成値Up
3《コンバットシステム》1LV ダイスUp
5《守りの弾》1LV 攻撃キャンセル
2《リフレックス・ノイマン》2LV
2《オリジン・プラント》1LV 感覚修正+4
100%守りの弾/侵蝕10+4(準備2)/ダイス10/修正4-1+4+9=16/期待値46.9
スキあらば《守りの弾》でボスの行動をキャンセルします。
武器は修正-1の小型拳銃を想定しています。《コンバットシステム》を使えば攻撃も可能です。
ダイスを増やす《コンバットシステム》は、メジャーアクション・リアクション両方に使えるので攻守で活用できます。
さらにエフェクトアーカイブでは、リミットエフェクト《エクスマキナ》が登場し、侵蝕4で達成値+10という効果を得ることができます!
ちなみに精神能力値で射撃ができる《コントロールソート》は、リアクションにコンボできません。ノイマンピュアで《守りの弾》を使うのは難しいです。
《勝利の女神》の成長で、達成値を+18までブーストできます。
→大きくダイスを増やすモルフェウスの《サポートデバイス》より、高効率で達成値をブーストできます。
ロイスを複数守れる公算があるなら、タイタス効果でクリティカルを下げて使いましょう!達成値40~50なら余裕で行けます(ダイス期待値56.8)。
リンケージマインドありのレギュレーションなら、固定ロイスは敵の達成値を20!下げる「黒」が鉄板です。
燃費が悪い…一倍振り前提のロイスを三つ使わせるレベル…なので、ボスも納得(?)してキャンセルされてくれると思われます^^;
オルクスのクリティカルペナルティーエフェクト《奈落の法則》や、各種ダイスペナルティーエフェクトを使ってくれる仲間とコンビ打ちできると強力ですね。
成長性を考慮して、後々《妖精の手》などで、射撃達成値を伸ばし易いオルクスとのクロスブリードにしてあります。