PC4は比較的自由なスタンスでシナリオに関わる事ができる立ち位置です。キャラクタービルドも、あまり縛りが無いことが多いです。
ヒロインやボスとの絡みがどうしても出てくるPC 1 ほど、濃いロールプレイが被さって来ないので、そういった事が苦手な人にわりとオススメなのですが、下手をすると物語りの中での存在感が無くなってしまいます。
この記事では、そんなPC4を担当する際に私が意識している事、存在感の出し方、楽しみ方を、あれこれ書いてみようと思います。
◆ちょっと変わったビルドで
レネゲイドビーイングや、アニマルオーバード等の人外を使うならPC4枠が最適です。
GMの了承が必要ですが、ドッジ・ガード・カウンター・キャンセラー・運転・バロールダメージ支援・デバフ特化・従者使い…など、癖のあるビルドを用いるのにも、比較的向いています。
◆弱点補強メンバーとして
チームの弱点を補強することで、存在感を出せます。例えば…
▼ミドル(低侵蝕率)での戦闘力が低いチームなら、ミドル戦闘力の高いビルドに。
▼範囲選択攻撃が出来ないなら、範囲攻撃や複数攻撃を。
▼情報収集が苦手なチームなら、情報収集が得意なキャラクターを。防具調達でも喜ばれます。
▼射程距離が短いチームなら、長いキャラクターを。
▼みんなで移動に使えるヴィークルを持ち込む。
▼〈知覚〉〈知識:レネゲイド〉など、おろそかにしがちだけど意外と使う技能を習得しておく。
▼利用価値の高いエフェクトを持ち込む。
《各種カバーリング》ロイス数調整
《各種強制移動》エンゲージ操作
《ディメンジョンゲート》どこでもドア
《ディメンジョンポケット》隠れ家作成
《時の棺》全員のロイス防御
《赤方偏移世界》行動値(移動距離)増加
《インスピレーション》GMに質問
《ファンアウト》移動補助
《サイコメトリー》情報発掘
《無上厨師》食料調達
《万能器具》道具・洋服作成・GPSタグ作成
《砂の加護》万能ダイス支援
《妖精の手》万能判定クリティカル
《力の法則》ダメージブースト
《領域の盾》ロイス数調整
《テイクオーバー》侵蝕率肩代わり
等。
その他状況に応じて、ありとあらゆる選択肢があります。
◆UGNでは出来ないこと
UGNに属しているとゲームルール上の規定は無いものの、命令遵守義務・機密保持優先義務など組織の掟があり、何かと動き辛い場面や、本意に反する行動をとらなければならない場面があったりします。
PC4はハンドアウトに所属組織の縛りが無いことが多いです。無所属であることを利用し、UGN所属のキャラクターでは出来ない事柄で仲間を助けたり、物語を進行させたりするチャンスがあります。
イリーガル(UGN雇用)ではなく、PC間ロイスのあるPC3の個人的な協力者として参加する方が自由度が高く動けます。
具体的には、固定ロイスでUGN以外の組織の有力者とロイスを結んでおいて、コネクションとして利用します。GMの許可があれば、アイテムの"コネ""要人への貸し"で具体的なNPCを指定するのも良いでしょう。
▼ゼノス(都築京香)のコネを使って、UGNから暗殺指令の出ているヒロインをかくまったり、悪用されそうな遺産を処理したり。
▼ストレンジャーズ(防衛隊)に利害の一致する取り引きを持ちかけ、兵を動かしてもらってFHの動きを牽制したり。
▼特調(公安)のコネを使って情報を横流しして、UGNが揉み消そうとしている事件の情報を公表したり。
▼神城グループ(神城早月)のコネを使って研究施設を借り、UGNには秘密で調べものをしたり。
▼比較的穏便なFHセルに情報を流してもらったり、一時的にかくまってもらったり。
▼FHセッションの時に、UGNのコネがあるのも何かと便利です。UGNはレネゲイドが公表されそうだと判断すれば簡単に動いてくれるので。
枚挙にいとまがありませんが、発想とGMの対応力次第で様々に活用できると思います。
◆PC4のロールプレイ
▼ヒロインとは絡み過ぎないようにしましょう。
なるべくPC1とヒロインが交流を深める手伝いや、お膳立てに行動を振り向けましょう。その方が良いセッションになるものです。初期設定のPC間ロイスも"庇護""尽力"など、それを意識したものがスムーズなロールプレイに役立ちます。
▼寡黙キャラ、ツンキャラ、任務優先キャラ…積極的に他者に関われないキャラは向いていないです。
構ってもらったり、ストーリーを通して心境の変化を演出してこそ味の出るキャラは、メインストーリーに絡むPC1や2には良いのですが、PC4には向いていません。PC4はむしろその味を積極的に引き出してやる立ち位置です。
▼PC3と絡もう。
PC3は一般的にUGN支部長や現場責任者の立ち位置です。PC間ロイスとして最初から関係性を持っているPC4は、そのサポートや相談役、相棒として立ち回ると、チームに関わりやすくなります。
▼イロモノキャラ
オネエ、老人、お子さま、超人etc
イロモノキャラを投入するならPC4です。
▼狂言回し
狂言回し(きょうげんまわし)とは、物語において、観客(あるいは読み手などの受け手)に物語の進行の理解を手助けするために登場する役割のこと。~Wikipediaより。
ストーリーの表面的な流れはGMが管理してくれますが、PCの内面的な感情や思考は、よほど慣れたプレイヤーが演じるのでない限り、なかなか形を持ってストーリーに表れて来ない事があります。
行動の動機が他者によくわからないまま事件が進行してしまうと、物語り性(エモさ)が他のPLと共有できず、ある意味独りよがりの物語りで終わってしまいます。
そんなわけで、NPCとの絡みが少ないPC4はその自由さを利用して、積極的に他のPCに話しかけ、事件に関わる上での、動機や感情や目標のセリフを引き出す狂言回しになると良いです。ストーリーを俯瞰しながらそこに関わって行く感じです。
迷いや葛藤を抱えたキャラクターに話しかけて、本心に気付かせてあげたり、勇気付けたりする感じが良いです。
他のプレイヤーと「今、このキャラのこんな台詞が出るシーンがあったらエモくね?」…てな感じで協議して、シーンを作ると良いでしょう。侵蝕率や時間的リソースとの相談にもなるので、慣れを要するに部分でもあります。
◆よくも悪くも自由枠
…というわけで、PC4は創意工夫が生きる立ち位置です。自分なりの個性を発揮しながら、楽しんでみて下さいね。
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ゲーマーズ・フィールド別冊31 特集 DX3でわかる現代ものRPG
負ける
— うさほまれ@ダブルクロスのススメ (@usahomare) 2021年3月11日
驚く
先に行くhttps://t.co/nO6ISWiPrN
ハイナンバー枠でセッションを盛り上げるテクニック。
困った時のハンドアウトです pic.twitter.com/4Tz2xfYxA4
— きゃばりえ (@Automata2B) 2019年5月19日
PC番号制だと拙者が微妙にもやっとしたのが
— シンの字 (@sinnoji2) 2019年9月2日
「PC4〜5あたりを『見学席』扱いされた」時でござるかなぁ。
拙者はシナリオ作成時にはその辺に「他のPCを手助けする支援役や指揮官や助っ人ポジ」を想定して組んでたので「他PCを俯瞰出来るPL」にお願いしたかったりはしたけど……。
「良いPL」の話。PL間の横連携でセッションを盛り上げるのは雛壇芸人の「裏回し」と呼ばれる技が参考になる。話を拾って繋ぐのが大事。出しゃばり過ぎも黙り過ぎもダメ。これを意識してバラエティ番組を見ればボケ以外の盛り上げ方を知り、一人で喋り過ぎる事も減り、他のPLへの配慮も身につく。#TRPG
— 上野・シェヘラザード・遥(旧名:上野千奈美)♂ (@mion48585035) 2020年6月18日
「裏回し」という言葉をはじめて知りました。
— ROKI (@TrpgRoki) 2020年6月18日
【意味・役割】
自分が目立たなくても、周りの人をよく見て引き立て、チームとして成果を出すこと。
他の人に話を振ったり、ときにトークテーマを変えたり。
【具体例】
「確認ですが、それは○○という意味ですか?」
「○○さんはどう思う?」