TRPGダブルクロスのススメ

モンハンじゃないよ

【19.9.4更新5体】エフェクトアーカイブのレビュー@TRPGダブルクロス

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◆概要

エフェクトアーカイブには、たくさんのエフェクトが記載されています。基本ルールブック1・2と比べた場合の大まかな違いは以下の通りです。

●シンドローム毎に38種⇒51種に増加。
 
●従者専用エフェクトは7種⇒26種と大幅増加。
 
●インフィニティコードで追加されたウロボロスのエフェクトもまるっと51種紹介。
キャラクターを作るための能力値データや、ウロボロスの詳しい設定は載っていないので、きちんと使用するには別途サプリメントの"インフィニティコード"が必要です。

●イージーエフェクトは各シンドローム+1種。

●一般エフェクト26種⇒33種に増加。
新たに一般イージーエフェクトも8種紹介されています。

●データが変更されたエフェクト多数あり。詳細は後述。

●シンドローム毎のエネミーエフェクトが3種⇒6種に増加。

●一般のエネミーエフェクトが30種⇒42種に増加。
 
●シナリオ作成ガイドとシナリオ二本も掲載。

●経験点をリソースに、バックトラックをサポートする要素「メモリー」が登場。


◆新機軸エフェクト

以下、基本ルールと比べた場合のビルド環境に影響が出るエフェクトや新機軸エフェクトをシンドローム毎に見ていきたいと思います。


◆エンジェルハイロゥ

《鏡の中の人形》
他人の代わりにドッジできます。ドッジ力を仲間のために役立てる事ができるようになりました。


《レーザーファン》
同エンゲージ不可ながら"シンドローム"を範囲選択に変更できます。ピュアブリードがますます使いやすくなりました。


《破滅の天使》
《スターダストレイン》を極めると、キャンセルも妨害もカバーリングもされなくなります!



◆バロール

《暗黒の槍》
回数制限はありますが、"シンドローム"のコンボで装甲無視が可能です。


《覇皇幻魔眼》
80%・シーン一回ながら、×5係数(最大レベル3)のRC攻撃です。



◆ブラックドッグ

《ウェポンマウント》
常備化力がレベル×5+5にUpしました。4LVでアンチマテリアルライフル(攻撃力20)が常備化できます。《ポルターガイスト》との運用に最適です。


《強化の雷光》
ダイスと移動距離を増やす支援エフェクトです。オルクスとのクロスブリードでもダイス支援が可能になりました。


《ゲットダウン》
白兵や射撃技能でドッジが可能になります。高い固定値と合わせて運用すれば、かなり頼れるエフェクトです。


《ハードワイヤード》
使い捨てや3スロットコストながら攻撃力が高かったり、範囲選択攻撃ができたり、装甲無視ができる新兵器が4種類追加されました。


《マグネットムーブ》
シーン一回、イニシアチブのタイミングで、指定したキャラを同じエンゲージに引き寄せます。抵抗できません。ボスを一本釣りしてボコりましょう!



◆ブラムストーカー

《赤き剣》
《渇きの主》とコンボできるようになりました!
さらに威力修正が+2から+8へと、大幅に強化されました!5LVにすれば、100%攻撃力は20です!
さらに《破壊の血》で100%攻撃力+18にしたりできます。ミドルから使える省燃費火力のエースです。


《従者の疾駆》
従者専用ですが、イニシアチブタイミングで、エンゲージ突破移動できます。ガード従者や自爆従者の運用が格段に楽になりました。


《殺戮領域》
《血の宴》を極めると、攻撃力が+10になります。ミドルでの火力安定から、ボス戦にまで大きく活かせます!


《愚者の兵装》
従者アイテムエフェクトです。14種類に増えました。以下に2つだけ紹介。

"ラストブラッド"
判定ダイス+5。使い捨て。使用後にHP0。
自爆エフェクト《闇夜の呪い》と、相性バッチリです。

"従者の安らぎ"
従者のメジャーアクション侵蝕を-1にします。複数取得で効果累積。ピュアなら-7とかも可能です。侵蝕上昇が苦しい従者使いには朗報です。
 

《盾なる人形》
シーンLV回。従者専用のカバーリングエフェクトです。ピュアブリードでも、カバーリング従者が運用できるようになりました。



◆キュマイラ

《魔獣の衝撃》
攻撃力5。ダイスも増える破格の性能。単体RC攻撃エフェクトです。


《魔獣の本能》
肉体でRC判定を行います!精神ダイスの少なさがネックになっていたサラマンダーやブラックドッグと合わせて、RCエフェクトを運用する道が開けました。…行動値は低いですが^^;




◆エグザイル

《異形の祭典》
攻撃力-10がなくなり、シーン1回になりました。ミドルから使えるので便利です。射程視界の《伸縮腕》と合わせれば、ほとんどシーン攻撃です!


《無機なる四肢》
侵蝕1。LV+4のRC攻撃です。燃費と威力のバランスが良いので、キュマイラの肉体RC《魔獣の証》と共に利用できます。


《デモンズウェブ》
LV×D+1Dのオートアクションダメージ軽減。自分にも仲間にも使えます。


ヒュドラの怒り》
100%制限。頼りなかったエグザイルのクライマックス攻撃力とダイスを増強します。


《守護者の巨壁》
シナリオ一回ですが、シーン攻撃を一人で受け止めることができます。



ハヌマーン

アースシェイカー
シーン中有効なダイスペナルティーエフェクトです。サイレンとコンボできます!


《援護の風》
オートアクションで自分にも使えるダイス支援エフェクトです。極めてリミットエフェクトの《ウィンドブレス》もコンボさせれば、さらに達成値+12とかにできます。これは便利!


《狂乱の一声》
交渉攻撃エフェクトです。威力は低いし、装甲無視もありませんが、憎悪が乗ります。《マシラの如く》ともコンボできます。交渉アタッカーも普通に強くなりました。


《子羊の歌》
100%エフェクト。身代わりにダメージを受けます。ガードや軽減はできませんが、パーティーのロイス管理に便利です。



モルフェウス

《エースドライバー》
運転によるドッジエフェクトになりました。


《巨匠の記憶》
運転攻撃も可能になりました。


《黄金錬成》
最大LV3で、常備化+LV×10です。アイテムの常備化だけではなく、情報収集エフェクトとして見た場合も、破格の性能です。パブリックエネミーを導入しているなら、ファルスハーツアイテムを使いたい時にも重宝します。


《スプリットアタック》
80%制限。シーン1回ですが、クロスブリードでも最大7体攻撃が可能です。射撃やRCで使えばほとんどシーン攻撃です!


《咎人の剣》
《インフィニティウェポン》のリミットエフェクト。攻撃力が+LV×5。侵蝕率制限も使用回数制限もなし。ミドルフェイズから使えて強いです。コンストラクションでは取得出来ませんが、これのおかげで白兵モルフェウスが十分選択肢に入るようになりました。



ノイマン

《言葉の刃》
ソラリスの《絶対の恐怖》と同じ交渉攻撃です。


《ブラックマーケット》
最大LV3で、常備化ポイント+LV×10です。購入判定に頼りきりにしなくても《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》用の武器を揃える道が開けました。
情報収集用エフェクトとして見た場合も、破格の性能です。



◆オルクス

《完全なる世界》
100%からですが、ピュアブリードアタッカーでも、攻撃力増強の道が開けました。


《未知なる陣形》
リミットエフェクト。侵蝕基本+5だけで《要の陣形》の対象が5体になります!これは本当に強い!



◆サラマンダー

《紅蓮の衣》
射撃とはコンボできませんが、ガードした相手に追加でLV×5攻撃力です。苦手なガードエネミーを、ある程度克服できるようになりました。


《氷の塔》
×3係数の範囲攻撃(至近不可)が、回数制限無しで使えます!!RCの弱点だったミドル戦闘が怖くなくなります。破格の性能といって良いです。さらに威力を増強するコンボエフェクト《氷炎乱舞》もあります。


《災厄の炎》
氷の塔↑の至近バージョン。起点エフェクトでありながら移動エフェクト無しでも運用できるのと、《プラズマカノン》と範囲化コンボができるのが強みです。こちらも《氷炎乱舞》で強化できます。サラマンダーRCの主力エフェクトと言って良いでしょう。


絶対零度》×《バーニングハート》
故意に暴走し、暴走中の攻撃力と精神ダイスを持続的に増強します。十分実用に足りるコストパフォーマンスです。サラマンダーRCがテコ入れされてますねー。
 

《吹雪の守護》
80%エフェクト。ダメージ軽減《氷雪の守護》を範囲化して、範囲攻撃のダメージから仲間を守ります。


《地獄の氷炎》
《氷炎の剣》をさらに強化します。最大LV5で、係数×3です。ガードも強化できます。ミドル戦闘からも攻撃力を確保しやすいので便利です。



ソラリス

《アシッドボール》
しょぼいRC攻撃エフェクトですが、《ポイズンフォッグ》による範囲攻撃を、RCとも組めるようになりました。


《力の霊水》
オルクスにある《力の法則》と同じく、ダメージダイス支援のエフェクト。便利に使えますが、支援エフェクトだけでも手一杯なので、侵蝕率的にホイホイ使えませんね…


アウトブレイク
シナリオ一回ですが、《ポイズンフォッグ》をシーン化します!


《神の御言葉》
低侵蝕から使える、《絶対の恐怖》専用の《マスヴィジョン》みたいな性能です。やっと威力不足から解放されました!



◆一般エフェクト

《ハイリザレクト》
《リザレクト》時に追加でLV×2HP回復します。余分に侵蝕は上がりません(公式FAQ)。コストは侵蝕基本値+2だけです。HPをコストに使うブラムストーカーさんには便利なエフェクトです。


《朧の旋風》
100%制限。侵蝕コスト10。シナリオ一回。ドッジ成功で追加メインプロセス。何とも場違い感のあるエフェクトですが、ドッジキャラなら取得候補に入りますね。



◆使いにくくなったエフェクト

性能が下方修正されたエフェクトをまとめました。


▼エンジェルハイロゥ
《光速の剣》
ガード無視。隠密状態からしか使えなくなりました。


▼バロール
《斥力跳躍》
移動距離がLV×2mに短縮


▼エグザイル
《貫きの腕》
ガード無視。
判定ダイス-3のペナルティが付きました。


ハヌマーン
《吠え猛る爪》
装甲無視。
射撃とコンボできなくなりました。


ノイマン
《マルチウェポン》
判定修正5-LV (最大LV5)
当てにくくなりました。

《ヴァリアブルウェポン》
リミットエフェクトになり、《マルチウェポン》を最大LVにしないと習得できなくなりました。正直強すぎたので良い調整だと思います。


▼オルクス
《導きの華》
侵蝕が倍の4に。《要の陣形》のコンボにダイス増加エフェクトを加えると、侵蝕10を突破してしまいます。


ソラリス
《トランキリティ》
精神判定ダイスを増加。消費HPが5に!




◆その他の追加要素


【メモリー

・経験点15コストで取得。

・バックトラックのときに使うと、侵蝕-10にできる。

・使っても消えない。次のセッションでも使える。

・取得個数は最大3つ。

・プリプレイでのみ取得可能で、セッション中には取得できない。


…セッションや演出絡めて取得しようね。とはなってますが、破格の効果といって良いでしょう。



◆データが変更されたエフェクトについて

データが変更されたエフェクトが多数あります。これにより、エフェクトアーカイブのデータを使ったキャラクターと、基本ルールのみで作ったキャラクターは、基本的に一緒のセッションに使えないので注意が必要になってきます。詳しくは↓の記事にまとめてあります。
caunserahomare.hatenablog.com



◆総評

全体的な傾向は、

・シーンや範囲攻撃手段の増加
・ミドル攻撃力の増強
・攻撃以外のエフェクトの侵蝕率減少
・射撃の下方修正
・RCの上方修正
・ドッジの強化
・120%エフェクトが重圧でも使えるように

…といった感じです。
新機軸エフェクトや新シンドロームウロボロスが現れて選択枝が増えた分、キャラクターの侵蝕率も嵩む傾向になります^^;
それらをフォローするための【メモリー】ルールという事ですね。





▼エフェクトアーカイブを適用したキャラ

参考までに、エフェクトアーカイブを適用したキャラクターを紹介します。

リミットエフェクトを使うことで、《ヴァリアブルウェポン》使いに比肩しうる性能のキャラクターを作成できるようになります。


1.【咎人の剣@実験体】モルフェウス×ブラックドッグ

フルスクラッチ
【上級ルール使用】
【エフェクトアーカイブ使用】

▼Dロイス 実験体/能力値+3

▼能力値 UGNエージェントA
肉体4+3 〈白兵〉1+3
感覚3
精神1 〈知識:レネゲイド〉+1
社会1 〈調達〉1+2
【能力値0】【技能11】

▼エフェクト
3《インフィニティウェポン》5LV 攻13
1《イオノクラフト》1LV
4《リミット:咎人の剣》3LV 攻20
3《ギガンティックモード》1LV 範囲
2《コンセントレイト:モルフェウス》3LV
【エフェクト115】

▼イージーエフェクト
《壁抜け》
《無上厨師
【イージーエフェクト4】

▼60%コンボ
侵蝕6(準備3)/攻撃力27/ダイス8/クリティカル7/修正4

▼100%コンボ
侵蝕9(準備3)/攻撃力33/ダイス10/クリティカル7/修正4/範囲選択

ある程度攻撃力が劣りますが、命中修正があるので使用感はこちらが上です。

爆発的な攻撃力は叩き出せませんが、使用回数制限の無い範囲攻撃が可能です。また、装甲ガード無視の《80%:バリアクラッカー》を取得する事で、燃費の良さと隙の無さを両立したアタッカーに成長します。



2.【攻性変色@実験体】キュマイラピュア

フルスクラッチ
【上級ルール使用】
【エフェクトアーカイブ使用】


▼Dロイス 実験体(能力値+3)

▼能力値 UGNエージェントA
肉体7+1 〈白兵〉1+3
感覚+1
精神+1
社会2 〈調達〉1+3 〈情報:UGN〉1+1 〈情報:噂〉+2
【能力値0】【技能15】

▼エフェクト
2《獣の力》2LV 攻6
3《ターゲットロック》5LV 攻18
3《リミット:攻性変色》5LV 攻30 暴走
2《コンセントレイト:キュマイラ》3LV
【エフェクト115】

▼60%コンボ
侵蝕10/攻撃力50(ワイヤーウイップ)/ダイス9/クリティカル7/修正2/暴走/射程10m

▼100%コンボ
侵蝕10/攻撃力60(ワイヤーウイップ)/ダイス11/クリティカル7/修正2/暴走

▼アイテム 常備化12/財産2
ワイヤーウイップ/8 攻6/10m
ウェポンケース/1
コネ:UGN/1

《ターゲットロック》のリミットエフェクト《攻性変色》を使います。
単体攻撃しか出来ませんが、130点作成でご覧の通りの攻撃力です^^;


3.【災厄の炎@実験体】サラマンダーピュア

フルスクラッチ
【上級ルール使用】
【エフェクトアーカイブ使用】

▼Dロイス 実験体(能力値+3)

▼能力値 UGNエージェントC
肉体4
感覚+1
精神3+2 〈RC〉1+3 〈意志〉1 〈知識:〉2
社会2 〈調達〉1+2 〈情報:UGN〉1
【能力値0】【技能10】

▼エフェクト
4《災厄の炎》7LV 攻24
4《100%:プラズマカノン》5LV 攻30
4《ピュア:結合粉砕》1LV +2D 装甲無視
2《コンセントレイト:サラマンダー》3LV
【エフェクト120】

▼60%コンボ
侵蝕10/攻撃力24/ダイス7/クリティカル7/修正4/範囲選択/至近/装甲無視

▼100%コンボ
侵蝕14/攻撃力54/ダイス10/クリティカル7/修正4/範囲選択/至近/装甲無視

回数制限無しの範囲化攻撃&高火力という高性能エフェクト《災厄の炎》を使い倒すビルドです。



4.【ヴァリアブルウェポン汎用型@実験体】ブラックドッグ×ハヌマーン+ノイマン

フルスクラッチ
【上級ルール使用】
【エフェクトアーカイブ使用】

▼Dロイス:実験体(能力+3)

▼能力値
肉体4+3 〈白兵〉1+3
感覚2
精神2 〈知識:レネゲイド〉+1
社会1 〈調達〉1+2
【能力値0】【技能11】

▼エフェクト
3《マルチウェポン》4LV 
3《リミット:ヴァリアブルウェポン》1LV
+4《ハードワイヤード》4LV
 アームブレード×4 攻9×4
4《獅子奮迅》1LV 範囲
2《コンセ・ノイマン》3LV
【エフェクト115】

▼イージーエフェクト
《軽功》
《プロファイリング》
【イージーエフェクト4】

▼60%コンボ
侵蝕8/攻撃力27/ダイス8/クリティカル8/修正0/ガード-15

▼100%コンボ
侵蝕12/攻撃36/ダイス10/クリティカル7/修正0/範囲選択/ガード-20


《ヴァリアブルウェポン》がリミットエフェクトになったため、トライブリードとしての最高LV4まで《マルチウェポン》を成長させてあります。

他のビルドと比べると分かると思いますが、エフェクトアーカイブ環境において、《ヴァリアブルウェポン》ビルドは特異な強さを発揮するビルドでは無くなっています。



5.【5体攻撃プラズマカノン@対抗種】オルクス×サラマンダー

フルスクラッチ
【上級ルール使用】
【エフェクトアーカイブ使用】

▼Dロイス 対抗種/ダメージ+2D/HP-3

▼能力値 UGNエージェントC
肉体2
感覚1
精神3 〈RC〉1+3 〈知識:〉2 〈意志〉1
社会3 〈調達〉1+2 〈情報:UGN〉1
【能力値0】【技能10】

▼エフェクト
3《要の陣形》3LV 3体
+5《リミット:未知なる陣形》1LV 5体
1《棘の縛め》1LV 攻2 硬直
3《アニマルテイマー》2LV +4D
4《100%:プラズマカノン》3LV 攻20
2《コンセントレイト:オルクス》2LV
【エフェクト120】

▼100%コンボ
侵蝕13/攻撃力22+2D/ダイス10/クリティカル7/修正4/5体/硬直/HP-3

ほぼシーン攻撃が可能で、ダメージ期待値は55点。





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